Woody life in the forest

徹底研究!
國明師匠のチェーンソーワーク

「自然暮らしの会」の2001年最初のログ教室は、
2月10日〜12日の3日間に及ぶ「集中講座」という
過酷な幕開けとなりました。

國明師匠はこの3日間、私達と共に丸太を切り、
そして重要ポイントをコーチしてくれました。
その國明師匠のログワークを徹底研究してみます。

それでは作業順にお見せしましょう。

スクライブ

両手で包み込む様にスクライバーを持ち、
視点は水準器に貼りついています。
針先と鉛筆の触感は、指先で感じ取れるよう、
スクライバーをやさしく持ちます。

スクライブ中は肘から先だけがゆっくりと
動き、頭は微動だにさせません。
ノッチ

國明師匠のチェーンソーワークの最大の
ポイントは、低回転で綺麗に刻むところです。


本体を必ず体の一部に固定し、
チェーンソーの刃先の安定をはかります。
そればかりでなく、体への負担を軽減します。


よ〜く左手を見てください。
握りは親指を抜いた、ドライビンググリップ
になってます。万が一のときも
緊急回避が出来るのです。
グルーブ

師匠の姿勢を見てください。
まるでチェーンソーワークをやってる
ようには見えないですよね。

腰を伸ばした状態で、体にチェーンソーを
固定しています。
体に大きな負担を与えず、常に安定した態勢で、
長時間のチェーンソーワークを行なうことが
可能になります。

バーの先が丸太を引っかく感触を
感じ取っています。
スカーフ

平らに寝かしたチェーンソーのバーを
大きく扇を描くような気持ちで、
スカーフを切っていきます。


決して力で進めるので無く、チェーンが
丸太に食い込むのを抑えるような気持ちで
少しずつ前に進めていきます。
その証拠に左手をご覧ください。
チェーンソーを引っ張るので無く、逆に
あてがう様にしているのが解ります。

ご覧ください。この見事なノッチ。
スクライビングとチェーンソーワークが見事に融合して、
このノッチが完成するのです。

フォーポイント
サドルノッチ


3本の丸太の
ノッチとスカーフ
の重なり合いが
一点で集中している
ノッチのこと。