危険な恋の誘い Digital Remix Version 2022


製作者コメント 【下田 一人】Guitar & Vocal
1984年、大学4年の卒業コンサートで披露した曲です。
最初で最後の演奏なのに2番の歌詞を忘れてしまい、大失態を犯してしまいました。
バンド練習のカセットテープにもこの曲は残されてなかったため、幻の歌詞となってしまいました。

2021年に村井君の「想い出トリップ」を40年ぶりにリミックスしたことをきっかけに、私の気持ちにも火が点きこの曲の完成版を記念に作っておきたいと、今回リベンジに挑みました。

快く引き受けてくれたメンバーは、まず大極君が16トラックにドラムとベースを入れてから飾りギター、村井君がピアノとキーボードをマルチトラックレコーダーに録音してくれました。
そのMTRを大極君が私の家に持ち込み、夜な夜な防音室でギター、ボーカル、そして今回の目玉とも言えるアルトサックスでの間奏を吹き込みました。
・・・ところがこの曲のサビは女性(久ちゃん)との掛け合いになっており、肝心の女性ボーカル
がいませんでした。
嫌がる嫁さんを口説き落とし(求婚以来?)ようやく女性ボーカルを吹き込むことに成功しました。

そしてこの曲をいかに映像にするか・・・
皆に声をかけ数十年ぶりにスタジオを借りてプロモーションビデオの撮影をすることにしました。
楽器を手に取り、音を出し、声をPAに乗せて、あの時がよみがえる心地よさでした。
たった5分の曲のために、16トラックをもって走り回ってくれた大極君には感謝です。
そしてスタジオに集まってくれたみんなにも感謝です。
終わった後の生ビールが美味かった!!

メンバーコメント

【大極 隆】 Bass Guitar & ヒゲ親父役
下田くん公式発表曲全3曲のうち「自分で唄った」唯一の曲だけに卒コンで歌詞が飛んでしまったリベンジの念…人肌脱ぎましょ と、夜中2回も飛び回り録音した、その辺は学生のノリで。
16トラックレコーダーを2年前に購入したけどピアノ、ストリングス、サックスの録音は初、音はこの曲が持ち合わせている躍動感を損なわない様、ドラムとベースの音の粒を「炊きたてご飯」のように立たせました。アレンジャー、エンジニア、ベースプレーヤー(20年ぶりにベース買って復帰2曲目です)として大変満足。
下田くんへ「遊びで間奏をサックス吹いてみれば」、と提案したら、彼は本気で仕上げてきました(笑)。上手いです。あ、あと唄の上手さ(あの頃との比較で)は自分より全然キープしてるなと思う。あっぱれ。
村井くんのピアノ、ストリングス入れでは彼の音の並び(一番上の音の選択など)のセンス、こだわりが何ら変わらず衰えず を感じました、懐かしい、蘇るよ、彼との誇らしい記憶が。
一直がスティック持ってドラムマシンに囲まれている図を見て、感無量!そしてやはり器用なんだなーと感心したし、やはり「バンド」だな、と思えるのはドラムあってのものだね。楽しかった。


 
【村井 宏明】Pano & Strings
この曲はもともと陽気でアップテンポな曲なので、歌詞の軽薄さもほとんど気にならず(笑)
気持ちよく録音できた。
原音があったとはいえ、リズム隊の構成・サウンドの土台作り・MTRでの録音作業と、
大極君の活躍が無ければこのプロジェクトは完結しなかった。
間奏のサックスは原曲には無かった音だが、とても雰囲気に合っていて、まさに下田君の晴れ舞台。地道な練習の成果が実を結んだ感じです。
ちなみに映像に出て来る“謎の女”の出演料はかなり高く付いたのではないか?
世の中には知らない方が良い事もあるので、敢えて聞かない事にする。

【竹内 一直】 Drums
。。。。。。。


2022年 Project Episode  ~危険な恋の誘い2022が出来るまで~
       
4月16日 ホームページをそろそろ完成させていくやり取りの中で、下田君より、「唯一悔いが残っているのは、卒コンの曲で歌詞が飛んでしまったこと。出来ればその曲を撮り直したい」と提案。
何故なら40年も経過し、誰もこの曲のBメロの歌詞を覚えていないのですから・・・
4月17日 大極君より、「この曲は自分のべースのベストプレイ」だからと、MTRにドラムを打ち込んでみてくれることになりました
そこに村井君が「コード表送ってくれれば鍵盤関係は何とかするよ!」と、コトは一気に展開を見せ、
早速コード表を写メしてみんなに送信することに。
     
5月3日 村井君より、若い時の声が出ないからハモは自分で入れた方が良いよとアドバイス。
それを踏まえて早めから自宅の防音室で歌の練習を始めました。

5月5日 大極君がコロナに感染!!・・・一週間は隔離状態
5月10日 村井君からキーボードのスタンバイOKとの連絡あり。
5月21日 コロナの隔離から明けた大極君が、村井君のところまでMTRを持ち込み、キーボードの録音
5月22日 ドラム・ベース・ピア・ストリングスバージョン完成 ⇒ Lineでデータを皆に送信
Aメロのピアノのアクセントは、私の最もお気に入りのフレーズだったため、このデモテープを聞いた瞬間、あの時が蘇ってきたような喜びに包まれました。
当然のことながら歌とギターの練習にも力が入り、本気モードで毎日のように防音室で練習
BOSSのME-70をメルカリで買って原曲に近い音作りは出来たものの、しかし、ギターがどうにもこうにもうまく弾けず、悪戦苦闘~~。
当時毎日のようにギターを弾いていた時に比べれば、指の衰えは否めません。
5月23日 そして、この曲のサビは男性と女性の掛け合いなのですが、女性ボーカルがいないため(本来は久ちゃんなのだが)、娘に頼んだがなかなか時間が取れず、嫁さんに依頼したが、けんもほろろに断られてしまった。

しかし、さすがに男の声で掛け合わせはあり得ないので、「ちょっと練習だけ手伝って」と無理やり引きずり込んで、何度か練習しているうちに良い感じになってきたので、一気に拝み倒しました。
6月4日 大極君から、間奏の一部をアルトサックスにしたらどう?と言う提案をもらい、サンプリングソロを送ってもらいました。すでにミックスダウンが決まっていて、このタイミングで出来るか~~??

ところが、実際に吹いてみると案外いい感じ。大極君曰く「傷だらけの天使風に」と言うのが分かりやすかった。
そこで、いっそのこと間奏全部をサックスで吹いてしまおうと、数日間でソロを完成
6月11日

大極君がスタジオ下田に機材一式もってミックスダウンに。

最初に女性パートを嫁さんにお願いして、そのあとイントロギター、間奏のサックスを吹き込んで、最後にボーカル。

自宅の防音室がまさにレコーディングスタジオに早変わり。一つ一つの音を大切に録音していきました。

録音は4時間ほどで全て終わり、あとはバランス調整。ボーカルとハモ、バッキングの全体バランスや、ドラムマシンのタムのわずかな音のズレも調整して、完成したのが夜中の2時でした。
7月2日 曲が完成しただけでもうれしさ100倍でしたが、これをカクテルパーティのホームページにアップするにあたり、還暦のメンバーの動画のデータがどうしても必要で、メンバーにお願いしてスタジオに集合してもらうことにしました。

錦糸町パルコの島村楽器のスタジオに19時に集合し、2時間でプロモーションビデオの撮影を行いました。
この日のためにスティックを購入した一直、久しぶりにアンプやPAに触れたメンバー、リアルな映像が撮れました。

PV撮影が終わってからクランクアップの打ち上げです。
今回のスタジオ代は4000円でしたが、終わってからの飲み屋代は20000円でした(汗