Live Act Cocktail Party 1982.6.23 Joint Concert
with
大妻女子大


このライブで披露した楽曲 
Mid Night Carnival
明日の街「東京」
Sound of Music

ending~冬戯れた街角 
 
 
1.Midnight carnival 【下田 一人】 Lead Guitar 
当時、カシオペアや高中正義などのインストゥルメンタルの曲が「フュージョン」というジャンルで誰が聴いても心地よいドライブサウンドとして流行していました。
そんなブームにあやかって、「フュージョン」とやらを作りたいと手掛けた曲でした。
曲の中に「静と動」を盛り込むことで、「喜・怒・哀・楽」を表現してみました。

2年の時から入隊した原君のおかげで、ツインギターはアレンジの幅が広がるとともに、アドリブが苦手な私には頼りになる助っ人でした。
おかげでクランチの効いたソロはこの曲の中盤で見事にハジけてくれました!

この曲のメインフレーズと全体の構成は私が考えましたが、それぞれのフレーズは、みんなが独自に考えて製作した、全員参加の曲です。
 
2. 明日の町東京 【大極 隆】 Bass Guitar & Vocal
このステージの3曲はこの曲順で原曲があがってきました。その時点でこの曲は2曲目を担うと決めてアレンジに取り掛かりました。
まず、前後の曲ではエレピをフューチャーしていたので、イントロはあの頃流行りの生ピをフューチャー、ツインギターは後の曲「サウンドオブミュージック」で間奏のギターハモを予定していたので、この曲では歌中のアンサンブルに工夫をしました。

Aメロでボーカル・ハモの合間にツインギターハモをちりばめました。
このステージでギターの原君がバンドを卒業したので、カクテルのギターサウンドの集大成でした。
また、下田君のラストギターメロは、まるで夢を駆け上がっていくイメージ、秀逸。。。
私の曲の中ではリラックスして聴けるようなテーマと雰囲気を持っているのではないかと思っています。
この曲は最もハモとコーラスが入っている曲です。

3. Sound of Music 【村井 宏明】Pano & Vocal
当時は2人のギタリストをどう成立させるか?が曲を作る上でのキーポイントでした。
そういった点で、ツインギターの存在感が際立つ勢いのある曲に仕上がりましたが、
本番では逆に気合が空回りしてしまい、直後に「もう一回やりた~い」と思った記憶があります。

ちなみに冒頭の「忘れかけてた人」とは母の事です。
ろくに勉強もせず楽器を弾いてばかりいた息子に、小言は言っても決して否定的な事は云わない母でした。そんな母のイメージが、なぜか子供の頃観た映画“サウンド・オブ・ミュージック”のジュリー・アンドリュースと重なり、ふと、この曲のサビが浮かんできました。
歌詞の中の「伝えたい言葉は一つ」とはすなわち“
ありがとう”なのです。

母への申し訳なさと感謝をしのばせて書いた曲ですが、卒業コンサートの最後の曲になった事を思うと、なんだか感慨深いものがあります。

 
◆Joint Concert へのコメント◆
【竹内 一直】
「Midnight carnival」は、ドラムスにとってはとにかく楽しい曲だった。
ギターのフレーズも良い感じ。
「明日の町東京」は大極得意の8ビートのシンコペーションが光る名曲。
 Sound of Music」は言わずと知れた村井の代表作・・・でもスティック飛ばしてゴメン(汗
 
 【大極 隆】
「Midnight carnival」は、2本のギター×音色変化で、カラフル&スピード感が楽しい一曲。
エレピのスローダウン間奏に繋げるギターハモフレーズは私が提案したものだった。
おそらく最も作り込みと練習時間を費やした曲だと思う。
そして、「Sound of Music」は、ジョイント先の大妻女子から大変人気があった曲。
卒コンでは最終曲として「手拍子」をお客さんに強要?(苦笑)できる唯一のナンバーだった。
村井くんならではのキャッチーなサビ
は、今でもつい口ずさんでしまう逸品。
 【下田 一人】
ステージ最後のメンバー紹介では、 「冬戯れた街角」のendingソロを流して、フェイク演奏をするという演出を行った。スモークマシーンを使って、床を這うドライアイスの煙をどうしても演出したかったが、霧の上で演奏するような幻想的なイメージは、素人の私たちには思うように表現は出来なかったが、当時のアマチュアの演出としては、なかなか手の混んだものだった。
 
 【村井 宏明】
「Midnight Carnival」
原君のプレイが曲全体の完成度を上げている。
個人的には自分の演奏に不満があるが、カクテルでやったインストの中では一番のお気に入り。
特にギターを弾いてる下田君の姿がカッコ良くて、ちょっとムカつく。。。
「明日の町東京」
勢いよく飛び出したAメロから、そのまま突っ走らずに一旦トーンを落とし、サビでは階段を一段飛ばしで駆け上がっていくようなイメージ。東京で生きていく決意と希望を込めた傑作。
この曲のサビとサウンド・オブ・ミュージックのベースはオクターブ奏法で、ベーシストにとってはかなりキツイ上り坂だった。その為、リハもちょくちょく休憩を挟んでやっていたのを覚えている。